取引改善

 ものつくりを支える下請け産業の維持強化のために必要な下請取引の不公正慣行是正のため、政府は世耕プランにより下請法・下請企業振興法の運用基準の改定と産業別取引ガイドラインへの反映、自動車工業会など産業団体の取引改善自主行動計画宣言などにより、具体的な取引慣行改善を進めています。

支援官公庁等

鋳造関連官公庁・関連産業団体・技術関係団体

経済産業省製造産業局素形材室 (国の鋳造業政策立案担当セクション)
中国経済産業局 (国の中小企業支援策など)
公正取引委員会中国支所  (取引ガイドライン普及や不公正取引防止など)
一般社団法人日本鋳造協会
 (重力鋳造法による鉄系・非鉄系・鋳造機械や原材料副資材の鋳造関係事業経営者団体)
 ・一般社団法人日本鋳造協会 会員一覧 
 ・一般社団法人日本鋳造協会中国四国支部
 ・広島県鋳物工業協同組合・ひろしまたたら会
 ・福山地方鋳造工業協同組合・鋳友会
 ・岡山県鋳造工業協同組合
  ・岡山鋳友会:組合員と関連企業の青年部、平成22年発足
 ・島根県銑鉄鋳物関係企業
  島根県HP 島根の鋳造業
  ※島根県鋳造関連産業振興協議会:島根県主導の鋳造支援協議会
 ・愛媛銑鉄鋳物工業団地協同組合
 ・香川県銑鉄鋳物工業組合
 ・全九州銑鉄鋳物工業組合
日本鋳物中子工業会
 
公益社団法人日本鋳造工学会
 ・公益社団法人日本鋳造工学会中国四国支部

中国四国の県工業技術指導機関

岡山県工業技術センター
 ※岡山県と、中国四国地域の工業指導機関保有設備情報
  機関により技術相談や最新の分析機器の利用や操作指導も可能、活用例あり。
広島県立総合技術研究所
 ・広島県立総合技術研究所 東部工業技術センター
 ・広島県立総合技術研究所 西部工業技術センター
広島市工業技術センター
山口県産業技術センター
島根県産業技術センター
高知県工業技術センター

岡山県の中小企業指導機関

岡山県庁 
岡山県中小企業団体中央会 
平成19年4月1日施行組合法改正の要点
岡山県産業振興財団 
岡山商工会議所 
岡山商工会連合会 
岡山市の中小企業団体
社団法人 岡山工業会

経済産業省の鋳造産業政策関連調査論文

基本法である下請法と、素形材産業室の産業政策方針である素形材産業ビジョンと、下請法解釈例集としての素形材産業取引ガイドラインのご紹介。

下請取引の基本法。

下請法(下請代金支払遅延防止法)
 中小企業庁下請取引ガイドライン掲載

鋳造で役立つ情報・資料サイトのご紹介

鋳造の日本の産業分類コード 一般社団法人日本鋳造協会
鉄や非鉄など原材料の市場情報 日刊市況通信
鉄屑や非鉄屑などの価格資料 日刊市況通信

事業承継

 事業は継続しなければならない。そのために経営者の代替わりである事業承継は避けて通れないものです。
 事業は、社会に役立つことで存在し、経営意思(経営理念)・資産(モノ・金・人・顧客・取引先・地域)・経営の継承が必要です。

 事業承継は、単に資産や社長のイスを引き継ぐものではなく、引き継がれる方の資質・意志・育成・資産の準備など、長い時間が必要なことが多く、さらに株主層とその親族・銀行・顧客・取引先・同業者・従業員などの事業とその周辺の関係者の合意形成も重要であり、十分な準備期間が必要です。

 しかし、我が国では、現代表者の交代を意味することでもあり、「縁起でもない」「親族間の利害対立などが面倒だ」「後継者がいない」などの理由で、実際に着手することには気が進まない代表的な案件でもあります。

 本件は、慎重に取り扱うことが必要でもあり、風評被害の防止も重要な側面です(廃業するんだってなどのうわさが流れやすい)。

 中小企業庁は、この問題に本格的に取り組んでおり、各県や全国8カ所のセンターで、相談に応じる体制を整備しています。

 いずれにしても、本質的に税務(税理士・公認会計士)・法律(弁護士・公証人役場・司法書士)・財務(銀行・保険等の専門家)・顧客や信頼できる外部の機関に相談することが必要な課題であることを認識し、一人だけで悩まず相談できる専門家チームを作って、早期に着手することが大切です。

中小企業庁の事業承継サイトに学ぶ
中小企業庁:事業承継ガイドライン 20問20答 は、問題の構造、全体像、必要な対策の方向、具体例が豊富で、出色の出来です。悩んでいる人は、ぜひ、一読してみてください。
・中小企業庁の財務サポート「事業承継」は、税制・認定・相談などの総合窓口
「事業引継ぎ相談窓口」・「事業引継ぎ支援センター」には、全国の相談窓口や支援センター情報があります。
事業承継の参考書籍
実例+Q&A 親族「内」事業承継  グラントソントン太陽ASG税理士法人 (著)
静岡の事業引継ぎセンタの方が推奨するベスト図書です。事業承継の全体の考え方がまとまっています。事業承継が長い時間が必要なことが良くわかる内容。お奨めです。
事業承継の障害の「経営者の融資保証制度見直し」の動き
 日本の金融慣行である、中小企業への融資に経営者の連帯保証をつける制度は、株式会社など有限責任法人経営者(社長)に、実質的に無限責任を上乗せしたものです。

 事業経営は、創業者もいれば、代々事業を引き継いできた人もおります。また、事業の背景の変化により破綻することも良くある話です。企業の破綻には様々原因があり、火災や天災や有力な取引先の破綻による連鎖など、経営者の責任と一概には言えないものもあるのです。

 経営者ならば、経営責任があるというのは当然ですが、問題は企業融資金額規模に対して個人の資産規模が対応していないため、実質的に企業破綻が経営者の個人破産と連動し、裁判所が法に基づき経営者と家族が住む家などを含む全資産をわずか90万円程度を残し没収するという一律の非人道的な取扱いにあります。

 従業員を養い、顧客や地域に役立っていた地域の功労者とその家族を経営破たんに伴い国内難民として路上に放り出すという内容です。

 通常、経営者が交代してもその借金が全額返済されるまで保証が継続されます。経営者の立場を引き受けることによるリスクがあまりにも大きく、先々を考える人ならば躊躇してしまう内容なのです。優秀な人ほど、経営者になることを敬遠してしまう制度になっています。

 中小企業の事業承継者不在が7割にも上るとか、優秀な人を経営者に迎えることが困難な原因ともなっており、我が国の新規起業の低調さの一因ともなっています。

経営の基礎

会社存続と資金繰り
 会社存続の意義と、資金繰りや先行管理の重要性について。赤字でも黒字でも資金が続けば会社は存続できるが、資金が尽きると破たんする。
特に、2013/03の金融円滑化法期限切れが、どのように影響するかが懸念されるとのことです。
 会社存続の秘訣を、高畑省一郎先生の講演(2012/10/01日本公庫岡山支店)内容に学ぶことは、現在極めて意義あることと考え、先生のお話の充実した内容をベースに関係する内容をサブページにまとめてみました。
改正労働契約法 その概要と対策検討の必要性
 労働契約法が改正されました。特に有期雇用契約に関しては、大きな影響のあるため、その研究と対策が必要です。
 人を事業で利用する場合、通常の雇用契約によるものと、雇用契約以外の請負・派遣・出向があります。
 似ていますが、派遣と出向とは雇用契約があるかないかなどで重要な違いがあり、制度の利用に当っては就業規則で明確に規定しておくことが必要になります。
●厚生労働省のHP 労働者派遣法の改正解説集 施行H24.10.1
 平成24年10月1日より労働者派遣法改正法が施行されました。重要な変更点があり、派遣を利用している企業や、今後利用を考えている場合は内容理解が大切です。厚生労働省の派遣元や派遣先企業への解説
 日雇派遣の原則禁止、グループ企業派遣の8割規制、離職後1年以内の人を元の勤務先に派遣することの禁止、マージン率などの情報提供派遣料金の明示、待遇に関する事項などの説明、派遣先の都合で派遣契約を解除するときに講ずべき措置、有期雇用派遣労働者の無期雇用への転換推進措置、派遣労働者が無期雇用労働者か否かを派遣先への通知事項に追加、均衡待遇の確保(以上はH24年10月1日施行)、
 労働契約申込みみなし制度(平成27年10月1日施行)。
●経営って何すること? ドラッカー研究者の上田惇生に学ぶ
一冊を選ぶなら『マネジメント基本と原則 [エッセンシャル版]』がお勧め
●経営者の心のあり方 稲盛和夫に学ぶ
・「稲盛和夫の実学―経営と会計」 稲盛 和夫 (著)
・「稲盛和夫とJALの再建」
 カンブリア宮殿(ビデオ) 日本航空は再び大空を舞うか?!
 日経ビジネス記事「破綻して初めてJALの社員になれた気がする」
●経営には複式簿記による収支の把握が必須
・複式簿記の基礎理解はウィキペディアが簡潔
・収支把握の基礎技能 簿記のお勧め
・複式簿記って何?  簿記の実際
・鋳造製品の原価検討 鋳造の原価の考えかた
●パソコンを使いこなそう
・仕事に使う代表的なソフトの特徴を簡易に解説 仕事で使うIT技術・技能
・受注と販売、生産実績、品質状況、設備管理など現状の把握は、データベースソフトの仕事です。
●起業マインドを学ぶには まずは本で読めます 推薦図書リスト
・「金持ち父さん貧乏父さん」、ロバート キヨサキ (著)  起業家や社長の心の原点、日本でもベストセラーになった。
・「となりの億万長者―成功を生む7つの法則」 トマス・J・スタンリー、ウィリアム・D. ダンコ アメリカの億万長者を調査した結果の意外な事実
・「なぜ、この人たちは金持ちになったのか - 億万長者が教える成功の秘訣」 トマス・J・スタンリー アメリカでも日本でも共通の価値観があった。
・「学問のすすめ」 福沢諭吉 明治以後の日本の文明開化を支えた日本人の能力開花の原点はここにあった。今でも過激なほど新鮮な提言を読もう。
・「小さく賭けろ!―世界を変えた人と組織の成功の秘密 」 ピーター・シムズ (著) 事業で成功するための基本戦略は意外なところにあった。事業の成長には天才・秀才不要!
・「はじめの一歩を踏み出そう」 マイケル・E・バーガー なぜ多くの起業が失敗に終わることが多いのか、全米ベストセラーに学ぶ経営の基本。職人・マネージャー・起業家の違いと役割、事業の捉え方と伸ばし方など示唆に富む内容。経営者のするべき仕事がわかる大事な一冊。
・「ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則 」ジェームズ・C・コリンズ いろいろな分野で長い年月に耐えて生き残った世界的な超すばらしい企業と、同分野のすばらしい企業を比較対照する方法で、違いを調べた結果は、世の常識とは異なることばかりだった。学問的な厳密さに支えられた読みやすいベストセラー。